icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻4号

1986年08月発行

文献概要

特集 細胞生物学実験マニュアル 細胞単離

肝細胞単離法

著者: 田中啓二1

所属機関: 1徳島大学医学部酵素研究施設

ページ範囲:P.382 - P.384

文献購入ページに移動
 ■ 概要
 肝臓は機能の異なる種々の細胞から構成されており,それらは肝実質細胞と非肝実質細胞に大別できる。前者は肝重量の90%,肝総細胞数の65%を占め,肝特異機能の発現に関与しており,一般に肝細胞といえばこの細胞を意味する。後者は主として内皮細胞,クッパー細胞,脂肪貯蔵細胞から成り,肝臓内の類洞を形成している。
 肝臓の機能は複雑多岐であり,これらを解析するためにはその最小機能単位としての細胞レベルの研究が有用である。またこの系は細胞間の相互作用による組織化の解明,肝再生機構の研究などにも大きく寄与するものと期待される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?