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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻4号

1986年08月発行

文献概要

特集 細胞生物学実験マニュアル 基本技術

細胞膜穿孔法

著者: 吉岡亨1 葛西道生2

所属機関: 1横浜市立大学医学部生理学教室 2大阪大学基礎工学部生物工学教室

ページ範囲:P.401 - P.403

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 細胞膜に孔を開けて細胞内成分を人工的にコントロールしたり,遺伝子を移入したりする技術は最近急速に進歩してきている。
 1970年代では主として化学的に膜を部分的に溶解する方法が採られていたが,1980年代に入ると物理的な方法が導入されはじめた。化学的な方法では,大量の細胞を一度に処理することが可能であるが,孔の大きさの制御がかなり困難であるし,処理後の生存確率も高くはない。これに対して物理的な方法では,一般には装置を揃えなければならないが,薬剤を使用しなくてもよいので利点も多い。それぞれの必要と状況に応じて選ぶ必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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