文献詳細
文献概要
特集 細胞生物学実験マニュアル 基本技術
微小電極による細胞内カルシウム濃度測定法
著者: 岡田泰伸1 老木成稔1
所属機関: 1京都大学医学部生理学教室
ページ範囲:P.404 - P.406
文献購入ページに移動 ■ 概要
細胞機能の多くにCa2+が制御因子またはメッセンジャーとして関与していることはよく知られている。いかにして細胞内Ca2+がそのような働きを行うのか,また細胞内Ca2+濃度はいかにしてコントロールされているのかの詳細が今まさに解明されつつある。その中で,細胞内遊離Ca2+濃度の測定はますます重要なものとなっている。この測定法としてもっとも有力なものに,Ca2+選択性微小電極(以下Ca電極と呼ぶ)による電気生理学的方法と,Ca2+感受性色素(とくにfura 2,エクオリン)を用いての光学的方法があり,それらは相補的関係にある。Ca電極法についての基本問題は以前別の機会1)に概説した(以下これを前稿と呼ぶ)。本稿では,それ以降の改良点や問合わせの集中した点を中心に述べる。
細胞機能の多くにCa2+が制御因子またはメッセンジャーとして関与していることはよく知られている。いかにして細胞内Ca2+がそのような働きを行うのか,また細胞内Ca2+濃度はいかにしてコントロールされているのかの詳細が今まさに解明されつつある。その中で,細胞内遊離Ca2+濃度の測定はますます重要なものとなっている。この測定法としてもっとも有力なものに,Ca2+選択性微小電極(以下Ca電極と呼ぶ)による電気生理学的方法と,Ca2+感受性色素(とくにfura 2,エクオリン)を用いての光学的方法があり,それらは相補的関係にある。Ca電極法についての基本問題は以前別の機会1)に概説した(以下これを前稿と呼ぶ)。本稿では,それ以降の改良点や問合わせの集中した点を中心に述べる。
掲載誌情報