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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻4号

1986年08月発行

特集 細胞生物学実験マニュアル

基本技術

細胞内pH測定法

著者: 大熊勝治1

所属機関: 1帝京大学薬学部微生物学教室

ページ範囲:P.407 - P.409

文献概要

 ■ 概要
 pH測定の対象になる細胞の内部は,細胞質と核に分けられる。細胞質はサイトゾルを指すことが多いが,そこには他に多くの細胞内オルガネラ,すなわち,小胞体(ER),ゴルジ体,ミトコンドリア,ペルオキシゾームと空胞系の顆粒〔エンドゾーム,リソゾーム,分泌顆粒とゴルジ体の一部(パラゴルジ)〕が存在する。細胞内pHというとき,これらpHの平均を指す場合と,とくにサイトゾルのpHを示す場合とがある。ここでは細胞内の個々の顆粒のpHをも含めて記す。核,ミトコンドリア,ペルオキシゾーム,ERおよびゴルジ体のpHを,生細胞の状態で選択的に測定する方法はまだない。
 細胞内pHの測定法は2種に大別される1,2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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