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特集 細胞生物学実験マニュアル
基本技術
文献概要
■ 概要
pH測定の対象になる細胞の内部は,細胞質と核に分けられる。細胞質はサイトゾルを指すことが多いが,そこには他に多くの細胞内オルガネラ,すなわち,小胞体(ER),ゴルジ体,ミトコンドリア,ペルオキシゾームと空胞系の顆粒〔エンドゾーム,リソゾーム,分泌顆粒とゴルジ体の一部(パラゴルジ)〕が存在する。細胞内pHというとき,これらpHの平均を指す場合と,とくにサイトゾルのpHを示す場合とがある。ここでは細胞内の個々の顆粒のpHをも含めて記す。核,ミトコンドリア,ペルオキシゾーム,ERおよびゴルジ体のpHを,生細胞の状態で選択的に測定する方法はまだない。
細胞内pHの測定法は2種に大別される1,2)。
pH測定の対象になる細胞の内部は,細胞質と核に分けられる。細胞質はサイトゾルを指すことが多いが,そこには他に多くの細胞内オルガネラ,すなわち,小胞体(ER),ゴルジ体,ミトコンドリア,ペルオキシゾームと空胞系の顆粒〔エンドゾーム,リソゾーム,分泌顆粒とゴルジ体の一部(パラゴルジ)〕が存在する。細胞内pHというとき,これらpHの平均を指す場合と,とくにサイトゾルのpHを示す場合とがある。ここでは細胞内の個々の顆粒のpHをも含めて記す。核,ミトコンドリア,ペルオキシゾーム,ERおよびゴルジ体のpHを,生細胞の状態で選択的に測定する方法はまだない。
細胞内pHの測定法は2種に大別される1,2)。
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