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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻4号

1986年08月発行

文献概要

特集 細胞生物学実験マニュアル 基本技術

in vitro immunizationによるモノクローナル抗体作製法

著者: 黒田洋一郎1 小林和夫1

所属機関: 1東京都神経科学総合研究所神経生化学研究室

ページ範囲:P.410 - P.411

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 ■概要
 モノクローナル抗体の作製は抗原で感作された脾細胞とミエローマ細胞を融合し抗体産生を継続するハイブリドーマをクローン化することによって行われる。感作細胞を得るには,マウスなどに抗原を注射し免疫するinvivo immunizationが一般に行われているが,マウスなどから脾細胞を取り出し数日間抗原およびアジュバンド・ペプチドとともにcultureして感作細胞を得るのがinvitro immunizationの技術である。in vitroはin vivoに比べて,①必要な抗原量が少なくてすみ(μgオーダーで可),免疫期間も短くてすむ,②種特異性の少ない分子のように抗原性の低い分子でも抗体がとれやすい。③動物に毒性が強い抗原でも免疫できる,④動物に毒性が強い抗体をつくらせる抗原でも免疫できる,⑤ヒト抗体産生が可能である,などの利点がある。
 さらにこの方法の応用として,in vivo immunizationとin vitro immunizationを組み合わせて,通常ではとれにくいモノクローナル抗体を得る応用法(後述)があり,目的によっては非常に有効である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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