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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻4号

1986年08月発行

特集 細胞生物学実験マニュアル

基本技術

凍結超薄切片法

著者: 沢田元1

所属機関: 1東京大学医科学研究所微細形態学研究部

ページ範囲:P.438 - P.441

文献概要

 凍結超薄切片法は免疫電子顕微鏡法の中でも抗原性の保存がよく,post-embedding法であるため浸透性の問題なしにフェリチン,金コロイドなど高分子のマーカーを用いることができるなどの利点を持っているが,特別な装置が必要である,構造のコントラストが得難く,多くの小器官が観察しにくいという欠点があった。近年,Kellerらにより凍結切片を抗体反応後電子顕微鏡用の樹脂に包埋する方法1)が開発され,この後者の欠点がかなり改善された。本稿ではわれわれが用いているこの方法に若干の改変を加えた方法2)について述べてみる。他にも解説が出ているので参照されたい3-5)。なおこの方法ではフェリチンではコントラストが低く見えにくいので,主に金コロイドがマーカーとして用いられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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