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特集 中間径フィラメント
肝細胞の中間径フィラメント
著者: 岡上武1 太田正治1 瀧野辰郎1
所属機関: 1京都府立医科大学第3内科
ページ範囲:P.454 - P.459
文献購入ページに移動IFは直径が約10nmであることから,10nmフィラメントとも称されている。IFという名称はIshikawaら1)により提唱されたものであるが,肝細胞のIFの研究の歴史は比較的新しく,1975年Frenchら2),Phillipsら3)がMFの研究中にIFを発見したのが最初である。肝細胞細胞骨格(肝CS)のなかではMFに関する研究がもっともよくなされており,従来IFは動的意味を持たずかつ安定性のある細胞骨格であるとの認識もあり,MFほど研究されていない。IFが臨床的に注目されだしたのは,アルコール性肝炎の形態面でのkey featuresともいえるアルコール硝子体(Mallory body:MB)形成にIFが関学していると考えられだした時4)からである。
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