文献詳細
特集 中間径フィラメント
文献概要
上皮細胞は互いに集まり,組織である上皮を形成し,体表,体腔,諸器官の遊離面を被っている。上皮の機能は保護,分泌,吸収,感覚受容など複雑多種で,その機能に応じて上皮細胞は複雑な分化を示している。上皮細胞の極性や各種の局所分化は微細線維や中間径フィラメント,微小管などの細胞内線維系により維持されている場合が多い。
一般に上皮細胞はデスモソーム(desmosome)をもち,そこに付着している中間径フィラメントはケラチンである(本誌他項参照)。一方,少数だがデスモソームやケラチンをもたない上皮細胞種がある。後者に属するものに網膜色素上皮細胞やレンズ上皮細胞,血管内皮細胞1)などがある。これらの細胞はケラチンのかわりにビメンチンをもっている。本稿では色素上皮細胞を例にとり,上皮構造とビメンチンの関係について述べたい。
一般に上皮細胞はデスモソーム(desmosome)をもち,そこに付着している中間径フィラメントはケラチンである(本誌他項参照)。一方,少数だがデスモソームやケラチンをもたない上皮細胞種がある。後者に属するものに網膜色素上皮細胞やレンズ上皮細胞,血管内皮細胞1)などがある。これらの細胞はケラチンのかわりにビメンチンをもっている。本稿では色素上皮細胞を例にとり,上皮構造とビメンチンの関係について述べたい。
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