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文献概要
特集 中間径フィラメント
ビメンチンと色素上皮
著者: 尾張部克志1
所属機関: 1名古屋大学理学部附属分子生物学研究施設
ページ範囲:P.469 - P.474
文献購入ページに移動 上皮細胞は互いに集まり,組織である上皮を形成し,体表,体腔,諸器官の遊離面を被っている。上皮の機能は保護,分泌,吸収,感覚受容など複雑多種で,その機能に応じて上皮細胞は複雑な分化を示している。上皮細胞の極性や各種の局所分化は微細線維や中間径フィラメント,微小管などの細胞内線維系により維持されている場合が多い。
一般に上皮細胞はデスモソーム(desmosome)をもち,そこに付着している中間径フィラメントはケラチンである(本誌他項参照)。一方,少数だがデスモソームやケラチンをもたない上皮細胞種がある。後者に属するものに網膜色素上皮細胞やレンズ上皮細胞,血管内皮細胞1)などがある。これらの細胞はケラチンのかわりにビメンチンをもっている。本稿では色素上皮細胞を例にとり,上皮構造とビメンチンの関係について述べたい。
一般に上皮細胞はデスモソーム(desmosome)をもち,そこに付着している中間径フィラメントはケラチンである(本誌他項参照)。一方,少数だがデスモソームやケラチンをもたない上皮細胞種がある。後者に属するものに網膜色素上皮細胞やレンズ上皮細胞,血管内皮細胞1)などがある。これらの細胞はケラチンのかわりにビメンチンをもっている。本稿では色素上皮細胞を例にとり,上皮構造とビメンチンの関係について述べたい。
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