icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻5号

1986年10月発行

文献概要

特集 中間径フィラメント

デスミンと伊東細胞

著者: 横井幸男1 松崎研一郎1 宮崎招久1 小町谷恭平1 荻原牧夫1 黒田博之1 浪久利彦1

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.483 - P.489

文献購入ページに移動
 一世紀にわたる紆余曲折を経て,肝臓の類洞壁細胞は伊東細胞,類洞内皮細胞,Kupffer細胞の3種類に整理され,最近では第4の細胞としてpit細胞が発見され1),免疫組織染色法あるいは電子顕微鏡などのめざましい発展に伴って,その機能や構造が次々明らかにされている。
 以前は伊東細胞とKupffer細胞がしばしば混同され,このため肝臓の機能や形態の研究に類を見ないほどの混乱を生じた。これはKupfferの発表した鍍金法の手技が複雑で,再現性に難点があり,また類洞壁の構造に関する観察も不十分であったためと考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?