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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻5号

1986年10月発行

特集 中間径フィラメント

ニューロフィラメント

著者: 南康文1 酒井彦一2

所属機関: 1東京都臨床医学総合研究所遺伝情報研究部 2東京大学理学部生物化学教室

ページ範囲:P.490 - P.495

文献概要

 ニューロフィラメント(NF)は神経細胞に特有の中間径フィラメントであり,微小管とともに,軸索内細胞骨格の一員としてネットワーク構造を形成している。NFの研究は,形態学的手法により始まり,その後生化学的,分子生物学的手法により詳細な解析がなされてきた。その結果,NFは当初考えられた以上に他の中間径フィラメントに類似しており,そのうえで特有な性質を兼ね備えていることがわかってきた。そしてその特殊性は,すなわち,NFの機能を解明する鍵と考えられる。本稿ではNF研究の歴史を考慮し,これまでに集積された知見を概観したい。これが今後の研究を展望する一助となれば幸いである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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