文献詳細
文献概要
特集 神経活性物質受容体と情報伝達
ムスカリニックアセチルコリン受容体におけるアゴニスト結合の多様性—サブタイプ,受容体反応との関連
著者: 内田修次1
所属機関: 1大阪大学医学部第一薬理学教室
ページ範囲:P.535 - P.538
文献購入ページに移動 ムスカリン様アセチルコリン受容体(mACh-R)は,主として副交感神経支配器官の細胞膜上に存在して,副交感神経の興奮により,その末端より遊離したアセチルコリン(ACh)と結合してその細胞に反応を起こす。
器官レベルでのムスカリン様反応としては,消化管,膀胱,気管,瞳孔などの平滑筋収縮,外分泌腺における分泌促進,心臓での心拍減少(negative chronotropiceffect),心収縮力抑制(negative inotropic effect)などがある。神経節では,ニコチン様の神経伝達が主であるが,mACh-Rも存在しており,補助的に伝達に関与していると考えられる。
器官レベルでのムスカリン様反応としては,消化管,膀胱,気管,瞳孔などの平滑筋収縮,外分泌腺における分泌促進,心臓での心拍減少(negative chronotropiceffect),心収縮力抑制(negative inotropic effect)などがある。神経節では,ニコチン様の神経伝達が主であるが,mACh-Rも存在しており,補助的に伝達に関与していると考えられる。
掲載誌情報