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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻6号

1986年12月発行

文献概要

特集 神経活性物質受容体と情報伝達

オピオイドペプチドの受容体と不活性化酵素

著者: 岡哲雄1 平沼豊一1 久野良樹1 坂本順司1 石塚善久1 松宮輝彦1

所属機関: 1東海大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.575 - P.581

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 オピオイド受容体のきわめて近くに3種類のペプチダーゼが存在すること,これらの酵素はオピオイドペプチドの不活性化に重要な役割を演じていること,ならびに,3種類の酵素を阻害するとエンケファリンの加水分解はほぼ完全に阻止できること,などが最近の一連の研究で次第に明らかにされてきている1-5)
 これらのオピオイドペプチド不活性化酵素に関する研究は,オピオイドペプチドの,①遊離,②効力の大きさ,③受容体のタイプとの関係,ならびに④生体内における役割などに関する研究を行う時の基礎となるもので,きわめて重要と考えられる。換言すれば,これら3種の不活性化酵素のことを考慮に入れないで,これらの研究を行うことは困難である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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