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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻6号

1986年12月発行

実験講座

セルソーターによる染色体の分離とその応用

著者: 本村光明1 渡辺武1

所属機関: 1九州大学生体防御医学研究所感染防御学部門

ページ範囲:P.597 - P.604

文献概要

 フローサイトメトリーを応用することにより,ヒト細胞から染色体を分離しフローサイトメトリーのソーティング機能によって,おのおのの染色体を分離・精製することが可能である。また精製した染色体からDNAを抽出し染色体遺伝子ライブラリーを作製し,DNA断片の制限酵素に対する多型性(RFLP:restriction fragmentlength polymorphism)を検討することにより,遺伝的疾患の診断・予防に有用であると思われる。
 真核生物の遺伝子の構造解析・染色体地図の作製において,分離・精製された染色体は重要な遺伝子ライブラリー源となる。ヒトの染色体は46本(2n=46)で,常染色体22対と性染色体1対からなる。現在までにヒト遺伝子の約900個についてどの染色体のどの部分に位置しているのかという遺伝了地図が作製されている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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