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特集 人間の脳
大脳皮質の分化—ヒトの連合野
著者: 平田幸男1
所属機関: 1東京都神経科学総合研究所
ページ範囲:P.188 - P.193
文献購入ページに移動 近年,機能画像法の進歩によって,脳のグルコース代謝1),また局所脳血流量に基づく酸素代謝2,3)が生体で観察されるようになると,様々な神経活動に際して,またおよそヒトが覚醒状態にあるときには,連合皮質,とくに前頭前野が著しく高い活性を示していることが明らかになった。そして,かつて考えられていたような沈黙野ではなく,むしろ,脳全体の内でも,もっとも饒舌な領野であることが明らかになったヒトの連合皮質に対する関心が,従来にも増して高くなってきている。
ところで,この連合皮質は,ヒトにおいてもっとも発達・分化を遂げたと,多くの成書などに述べてあるが,果たしてそうなのであろうか。
ところで,この連合皮質は,ヒトにおいてもっとも発達・分化を遂げたと,多くの成書などに述べてあるが,果たしてそうなのであろうか。
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