icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学38巻4号

1987年08月発行

文献概要

特集 視覚初期過程の分子機構

視物質の褪色過程

著者: 吉澤透1 吉田真平1

所属機関: 1京都大学理学部生物物理学教室

ページ範囲:P.261 - P.268

文献購入ページに移動
 光の下で生活している動物にとって,視覚はもっとも重要な感覚の一つである。実際,私たちの眼は,単に光を感じるだけでなく,脳の助けを借りて色や形を認識し,さらに美しいとか大きいとかの判断を伴う高級な情報処理を行っている。これらすべての視覚情報は,外界の光量子の捕獲に始まる。視物質は網膜に存在する光捕獲物質で,この物質の光化学反応によって一連の視覚興奮過程が作動される。
 本稿ではウシのロドプシンの光褪色過程を中心にして概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?