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特集 視覚初期過程の分子機構
文献概要
視物質が光を吸収した結果,脊椎動物の視細胞には過分極性の電位が発生する1)。この光信号の電気的信号への変換機構の研究が開始されたのは約15年前であったが2,3),紆余曲折を経て最近,分子レベルでその枠組が明らかになってきた。これらの研究を通じて,視細胞における信号受容機構は単に視覚のみにとどまらず,他の感覚器における刺激受容の機構およびホルモン受容の機構とも類似していることも明らかになってきた。
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