文献詳細
特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル
抗体の作製と吟味
文献概要
免疫グロブリンの分離法として従来から硫安分画法,DEAEセルロースカラム法1a),あるいは,それらの併用法が広く用いられてきた。しかし,これらの方法を用いたIgGの精製には,1)純度の高いIgGを得ることが容易でない,2)操作が煩雑で時間がかかる,3)微量のサンプルから特異的なIgGを得ることが難しい,4)血清プロテアーゼが混入する,などの欠点のあることが知られている。一方,アフィニティークロマトグラフィー法を用いると,これらの欠点を補うことができることから,最近,IgGの分離精製にはこの方法が汎用されるようになっている。
このアフィニティークロマトグラフィーによるIgGの精製には,単に免疫グロブリン中のIgG,あるいはそのサブクラスの精製を目的とした非特異的なIgGの精製法と,ある特定な抗原に対応するIgGの精製を目的とした特異的なIgGの精製法がある。
このアフィニティークロマトグラフィーによるIgGの精製には,単に免疫グロブリン中のIgG,あるいはそのサブクラスの精製を目的とした非特異的なIgGの精製法と,ある特定な抗原に対応するIgGの精製を目的とした特異的なIgGの精製法がある。
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