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特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル 抗体の作製と吟味
特定生体物質に対する抗体作製・使用法—細胞骨格成分に対するウサギ血清の作り方
著者: 藤原敬己1
所属機関: 1国立循環器病センター研究所循環器形態部
ページ範囲:P.373 - P.375
文献購入ページに移動 細泡骨格という言葉は,もともと細胞(主に培養細胞)をdetergentなどを含む塩溶液で処理したとき,抽出されずにあとに残った構造をさして用いられた1)。現在もこの意味で使われる場合もあるが,細胞にある線維構造やそれを作っている蛋白をさすこともある。ここでは主に後者の意味で使っている。ここ十年ばかりの間にみられる,細胞骨格研究の目ざましい発展の推進力となったことに抗体の利用がある。ここでは筆者らの経験をもとに,細胞骨格蛋白に対するウサギ抗血清を作る場合の作戦と手法について述べるが,本質的には細胞骨格蛋白以外のものに対する抗血清を作るのとまったく同じである。紙面の都合で割愛したこともあるので,詳しくは文献2を参照されたい。
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