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特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル 抗体の作製と吟味
エメチン/アクチノマイシンD法を用いたハイブリドーマ取得法
著者: 樋口昌宏1
所属機関: 1東京大学薬学部生体異物免疫化学教室
ページ範囲:P.382 - P.383
文献購入ページに移動われわれはこの問題点について改良したemetine-actinomycin D法という新しい融合方法を確立した2)。タンパク質の不可逆的合成阻害剤であるemetineはリボソームがmRNA上を移動することを阻害し,またポリゾームが単独ポリゾームに分離する過程を阻害することが知られている3)。一方RNAの不可逆的合成阻害剤であるactinomycin Dは低濃度では核小体におけるリボソームRNAの合成を阻害することが知られている4)。そこで両者を併用した場合,細胞内の使用可能なリボソーム量が減少し,かつ新たな合成を抑制するため,この処理を受けた親株は数日後に死滅する。
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