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文献詳細

雑誌文献

生体の科学38巻5号

1987年10月発行

文献概要

特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル 抗体の作製と吟味

in vitro immunizationによるモノクローナル抗体作製法

著者: 黒田洋一郎1 小林和夫1

所属機関: 1東京都神経科学総合研究所神経生化学研究室

ページ範囲:P.388 - P.390

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 モノクローナル抗体作製のための感作脾細胞を得るには,動物に抗原を注射し免疫するin vivo immunizationが一般に行われる。これに対し,マウスなどの脾細胞をin vitroで,抗原およびアジュバント・ペプチドとともにcultureして,感作細胞を得る方法が,in vitro immunizationである。in vitro法はin vivo法に比べて,①必要な抗原量が少なくてすみ(μgオーダー)貴重なサンプルでも免疫できる。②免疫期間が短くてすむ。③invivoで起こるtoleranceやsuppressionをさけやすく抗原性が低すぎたり,高すぎたりする抗原からも抗体がとれやすい,④動物に毒性の強い抗原でも免疫できる,⑤動物に毒性の強い抗体を作らせる抗原でも免疫できる,⑥ヒト抗体産生が可能である,などの利点がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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