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文献詳細

雑誌文献

生体の科学38巻5号

1987年10月発行

文献概要

特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル 抗体の標識

酵素標識法

著者: 中根一穂1 和泉伸一1

所属機関: 1東海大学医学部細胞生物学教室

ページ範囲:P.418 - P.420

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 抗体にペルオキシダーゼを標識する操作であるが,初期にはペルオキシダーゼと抗体分子中のアミノ基をFNPS(p,p′-difluoro-m,m′-dinitro diphenyl sulfone)やグルタールアルデヒドなどのbifunctional reagentを用いて結合する方法がとられた。しかし,ペルオキシダーゼ中のfreeなアミノ基が少ないため効率よい標識ができなかった。そこで考案されたのがNakane and Kawaoiによる,ペルオキシダーゼ中の糖を利用し,アルデヒド化させ,それを抗体分子中のアミノ基に結合させる方法である(図1)。これにより効率の良い標識抗体が作製されるようになった。現在までに本法にいくつかの改良が加えられている。本免疫実験マニュアルでは当教室で現在施行しているWilson and Nakane1)による改良方法の手順を記載する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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