文献詳細
文献概要
特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル 抗体の標識
コロイド金標識法
著者: 内田隆1
所属機関: 1山梨医科大学解剖学教室
ページ範囲:P.423 - P.424
文献購入ページに移動 コロイド金は,塩化金酸の水溶液を還元することによって得られる親水性コロイドである。このコロイド金は次のような特徴を持っており,電顕免疫組織化学のための標識として好適である。
1)金粒子の電子密度が高く,抗原の局在を明瞭に観察できる。2)金粒子の直径は自由に変えられ,多重染色が可能である。また直径の小さい金粒子を使えば,高い分解能と感度が得られる。3)標識された抗体やプロテインAなどの生物学的活性はほとんど変化しない。4)作製や標識に,形態学者に馴染みの薄い生化学的手法や装置をほとんど必要としない。5)定量化が可能である。ここではコロイド金の作製とプロテインAおよび抗体との結合について解説する。
1)金粒子の電子密度が高く,抗原の局在を明瞭に観察できる。2)金粒子の直径は自由に変えられ,多重染色が可能である。また直径の小さい金粒子を使えば,高い分解能と感度が得られる。3)標識された抗体やプロテインAなどの生物学的活性はほとんど変化しない。4)作製や標識に,形態学者に馴染みの薄い生化学的手法や装置をほとんど必要としない。5)定量化が可能である。ここではコロイド金の作製とプロテインAおよび抗体との結合について解説する。
掲載誌情報