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文献詳細

雑誌文献

生体の科学38巻5号

1987年10月発行

文献概要

特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル 抗体の標識

コロイド金標識法

著者: 内田隆1

所属機関: 1山梨医科大学解剖学教室

ページ範囲:P.423 - P.424

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 コロイド金は,塩化金酸の水溶液を還元することによって得られる親水性コロイドである。このコロイド金は次のような特徴を持っており,電顕免疫組織化学のための標識として好適である。
 1)金粒子の電子密度が高く,抗原の局在を明瞭に観察できる。2)金粒子の直径は自由に変えられ,多重染色が可能である。また直径の小さい金粒子を使えば,高い分解能と感度が得られる。3)標識された抗体やプロテインAなどの生物学的活性はほとんど変化しない。4)作製や標識に,形態学者に馴染みの薄い生化学的手法や装置をほとんど必要としない。5)定量化が可能である。ここではコロイド金の作製とプロテインAおよび抗体との結合について解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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