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文献詳細

雑誌文献

生体の科学38巻5号

1987年10月発行

特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル

抗体の免疫化学的応用

二段ロケット免疫電気泳動法

著者: 清野仁1

所属機関: 1東北大学医学部第二内科

ページ範囲:P.439 - P.441

文献概要

 二段ロケット免疫電気泳動法(double decker rocketimmunoelectrophoresis:DDRIE)は1981年に,Brand-slundらにより,補体C3のfragmentであるC3dの測定法としてはじめて報告された1)
 C3dはC3分子の一部分を形成しておりC3dに対する特異抗体もC3,C3b,iC3b,C3dとそれぞれ反応するため,補体活性化の結果生じたC3dの定量は11〜12%のpolyethylene-glycol(PEG)でC3dとC3またはC3 fragmentを分画して行うことが必要であった。しかしPEGによる分画はC3dと他のC3 fragmentを厳密に分けることは不可能であり,この方法も精度を欠いた測定法であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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