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特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル 抗体の免疫化学的応用
二段ロケット免疫電気泳動法
著者: 清野仁1
所属機関: 1東北大学医学部第二内科
ページ範囲:P.439 - P.441
文献購入ページに移動 二段ロケット免疫電気泳動法(double decker rocketimmunoelectrophoresis:DDRIE)は1981年に,Brand-slundらにより,補体C3のfragmentであるC3dの測定法としてはじめて報告された1)。
C3dはC3分子の一部分を形成しておりC3dに対する特異抗体もC3,C3b,iC3b,C3dとそれぞれ反応するため,補体活性化の結果生じたC3dの定量は11〜12%のpolyethylene-glycol(PEG)でC3dとC3またはC3 fragmentを分画して行うことが必要であった。しかしPEGによる分画はC3dと他のC3 fragmentを厳密に分けることは不可能であり,この方法も精度を欠いた測定法であった。
C3dはC3分子の一部分を形成しておりC3dに対する特異抗体もC3,C3b,iC3b,C3dとそれぞれ反応するため,補体活性化の結果生じたC3dの定量は11〜12%のpolyethylene-glycol(PEG)でC3dとC3またはC3 fragmentを分画して行うことが必要であった。しかしPEGによる分画はC3dと他のC3 fragmentを厳密に分けることは不可能であり,この方法も精度を欠いた測定法であった。
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