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文献詳細

雑誌文献

生体の科学38巻5号

1987年10月発行

文献概要

特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル 抗体の免疫形態学的応用

免疫組織化学における染色増強法

著者: 嶋田修1 石川春律1

所属機関: 1群馬大学医学部解剖学教室

ページ範囲:P.465 - P.466

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 1955年,Coonsら1)によって初めて螢光抗体法が発表されて以来,フェリチン抗体法,酵素抗体法,銀,金コロイドの標識抗体法などの種々の免疫組織化学的方法が開発されてきた。それらの方法を用いて,免疫染色を行う場合,しばしば染色性が悪く,抗原の検出が困難なことがある。そのため,組織切片上でいかに免疫染色性を高め,抗原の検出感度を上げるかが,重要な課題になってくる。検出感度を高めるためには,affinityの高い,そして,specificityの高い抗体を作製,精製することが重要なことは言うまでもない。しかしながら,そのような抗体が得られないときや,抗原が微量のため検出が不十分である時には,抗体染色性を何らかの方法で増強する必要がある。そのために,アビジン-ビオチン法,酵素組織化学の発色法の改良やGold-substituted silver-intensified DAB法2),Silver-immunogold法3)など種種の方法が工夫されている。
 ここでは,免疫染色増強法として,われわれの教室で行っている方法のうち,光顕レベルのDAB-PAP重金属増強法および免疫金-銀増強法について紹介したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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