文献詳細
文献概要
特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル 抗体の免疫形態学的応用
電顕レベルの研究法—全載標本
著者: 勝本哲央1
所属機関: 1鳥取大学医学部中央電顕室
ページ範囲:P.471 - P.473
文献購入ページに移動 全載観察法によって培養細胞の細胞骨格を詳細に観察するためには,細胞内の可溶性蛋白質を抽出しなければならない。この細胞抽出方法としては低濃度のグルタルアルデヒドとTriton X-100の混液で細胞を処理する方法など種々考案されているが,細胞膜や他の細胞構造物の保存の点から,サポニン1)で細胞を処理する方法がもっとも優れている。
ここでは細胞膜に隣接して存在するアクチンフィラメントを同定するために,細胞をサポニン処理して,それに金粒子標識抗体法を応用した全載観察法について述べる。
ここでは細胞膜に隣接して存在するアクチンフィラメントを同定するために,細胞をサポニン処理して,それに金粒子標識抗体法を応用した全載観察法について述べる。
掲載誌情報