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文献詳細

雑誌文献

生体の科学38巻5号

1987年10月発行

特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル

抗体の免疫形態学的応用

細胞・組織内の抗原局在への応用—ニューロン抗原

著者: 小幡邦彦1

所属機関: 1群馬大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.485 - P.487

文献概要

 ニューロンには非神経組織の細胞や神経組織のグリア細胞とは異なる化学的特徴があり,さらにニューロン自体が多種多様である。また1個のニューロンでも細胞体,樹状突起から軸索末端まで,機能の違いに対応して分子構成も異なる。このような神経系の分子多様性を示すのに免疫組織化学はきわめて強力である。
 抗体として,精製された物質に対しては抗血清が作製されるが,近年,精製されていない標品を免疫原としてモノクローナル抗体が作製されるようになった。これには,1)抗原が既知物質であることが判明したもの(ニューロフィラメント蛋白,ガングリオシドなど),2)抗体から抗原物質が同定,発見されたもの,3)抗原は同定されていないが,神経組織での分布が特徴的なもの,が利用されている。なおこの領域のわが国研究昔による成果の多くが文献1)に述べられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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