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文献詳細

雑誌文献

生体の科学38巻5号

1987年10月発行

文献概要

特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル 特殊技術

リポソームの作製法と利用法

著者: 梅田衞1 保田立二2

所属機関: 1日水製薬株式会社中央研究所 2東京大学医科学研究所生物製剤試験製造施設

ページ範囲:P.498 - P.500

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 リポソームは二分子膜構造を持つ脂質小胞体で,近年免疫学の領域においても広く用いられるようになった1,2)。これは,多くの免疫反応が細胞膜上で起こる現象であり,それを研究するためのモデル系としてリポソームが適しているからである。また,癌の化学療法の一つのアプローチとして,薬剤を特異的に特定の組織に送り込むためのキャリアとしても用いられている。ここでは比較的作製法が簡単であり,応用範囲の広い多重層リポソーム(multilammellar vesicle:MLV)と一枚膜リポソーム(small unilamellar vesicle:SUV)の作製法について述べ,これらのリポソームの利用法として,リポソームへの抗体結合法およびリポソーム膜の補体依存性膜損傷反応を基にした抗体価測定法について述べることにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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