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文献詳細

雑誌文献

生体の科学38巻5号

1987年10月発行

文献概要

特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル 特殊技術

ハムスターを利用したヒトリンパ芽球の増殖

著者: 今西二郎1

所属機関: 1京都府立医科大学微生物学教室

ページ範囲:P.507 - P.509

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 ■ハムスターを利用したヒトリンパ芽球の増殖の目的と利点
 異種動物に腫瘍細胞を移植する目的として,次の三つが考えられる。
(1)抗がん剤や放射線などの効果をみるための実験のモデルとすること。とくにヒト腫瘍ではヒトに腫瘍細胞を移植することが人道上できないので,ヒト以外の動物にヒト腫瘍細胞を移植して上記の目的を達することが可能となる。
(2)ヒト腫瘍細胞を異種動物に移植することにより,腫瘍細胞の悪性度を判定すること。
(3)目的とする腫瘍細胞を大量に得ること。
 現在では,(3)の大量の細胞の確保とそれを用いた有用産物の生産が広く行われている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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