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特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル 特殊技術
腫瘍細胞分類のための染色法
著者: 中里洋一1
所属機関: 1群馬大学医学部第一病理学教室
ページ範囲:P.521 - P.523
文献購入ページに移動 生体に発生する腫瘍は多種多様であり,それぞれが特徴ある生物学的性質を持っている。腫瘍を正確に分類し,診断することは腫瘍学の第一歩であるとともに,臨床医学的には患者の治療のためにきわめて重要な意味を持っている。現在広く普及している腫瘍の分類法は,腫瘍細胞の示す様々な形質を手掛かりとして,その発生母細胞を推定してゆく組織発生学的な考え方を基本としている。腫瘍細胞の形質としては,従来,細胞形態,組織構築などの形態学的側面が分類上重視されてきたが,最近では細胞の生化学的,機能的形質も考慮されるようになってきた。とくに免疫組織化学的技術の進歩によって細胞の抗原を詳細に解析することが可能となり,抗原発現のパターンから腫瘍細胞の同定と分類が行われている。
本稿では腫瘍の分類,診断を目的とした免疫組織化学的検索の実際,技術的要点,注意事項について解説する。
本稿では腫瘍の分類,診断を目的とした免疫組織化学的検索の実際,技術的要点,注意事項について解説する。
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