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文献詳細

雑誌文献

生体の科学38巻5号

1987年10月発行

文献概要

特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル 特殊技術

モノクローナル抗体によって認識される腫瘍マーカー

著者: 漆崎一朗1

所属機関: 1札幌医科大学内科学第4講座

ページ範囲:P.524 - P.527

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 1975年KöhlerとMilsteinが体細胞融合法を用いたモノクローナル抗体の作製法を確立して以来,この方法を用いたヒト癌関連抗原の探索が精力的になされてきた。得られたモノクローナル抗体の中には反応する抗原の同定がなされていないものもあるが,癌細胞表画の糖脂質や糖蛋白の糖鎖と反応するものが多いことがわかってきた。細胞の癌化に伴う糖鎖の変化については,箱守ら1)によって主として糖脂質を中心とした生化学的解析によって明らかにされていたが,モノクローナル抗体の検出する癌関連抗原のエピトープが,その癌に発現する糖鎖であることがわかり,腫瘍マーカーの研究に拍車がかけられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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