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特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル 特殊技術
モノクローナル抗体によって認識される腫瘍マーカー
著者: 漆崎一朗1
所属機関: 1札幌医科大学内科学第4講座
ページ範囲:P.524 - P.527
文献購入ページに移動 1975年KöhlerとMilsteinが体細胞融合法を用いたモノクローナル抗体の作製法を確立して以来,この方法を用いたヒト癌関連抗原の探索が精力的になされてきた。得られたモノクローナル抗体の中には反応する抗原の同定がなされていないものもあるが,癌細胞表画の糖脂質や糖蛋白の糖鎖と反応するものが多いことがわかってきた。細胞の癌化に伴う糖鎖の変化については,箱守ら1)によって主として糖脂質を中心とした生化学的解析によって明らかにされていたが,モノクローナル抗体の検出する癌関連抗原のエピトープが,その癌に発現する糖鎖であることがわかり,腫瘍マーカーの研究に拍車がかけられた。
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