文献詳細
文献概要
特集 -チャンネルの最近の動向
神経細胞にみられるCa2+チャンネルの異種性
著者: 吉井光信1
所属機関: 1明治乳業ヘルスサイエンス研究所
ページ範囲:P.539 - P.544
文献購入ページに移動 Ca2+チャンネルを介して細胞内に流入したCa2+は,筋収縮,伝達物質やホルモンの分泌,酵素活性,膜のイオン透過性などの重要な細胞機能に関係している1-3)。この細胞の調節に役立つCa2+チャンネル自体も伝達物質やホルモン,種々の薬物により変調され,二次的に細胞機能が制禦されることになる。
最近のPatch-clamp法4)の導入は,これまで研究することが困難であった細胞,とくに脊椎動物の神経細胞の膜機能を分子レベルで解明する道を開いた画期的なものであった。したがって,最近のCa2+チャンネル研究も高等動物の神経系を対象としたものが急増し,そのチャンネル特性の多様性が注目されている。
最近のPatch-clamp法4)の導入は,これまで研究することが困難であった細胞,とくに脊椎動物の神経細胞の膜機能を分子レベルで解明する道を開いた画期的なものであった。したがって,最近のCa2+チャンネル研究も高等動物の神経系を対象としたものが急増し,そのチャンネル特性の多様性が注目されている。
掲載誌情報