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特集 -チャンネルの最近の動向
平滑筋細胞のCa2+チャンネル
著者: 北村憲司1 井上善仁1 中尾一久1
所属機関: 1九州大学医学部薬理学教室
ページ範囲:P.545 - P.551
文献購入ページに移動従来平滑筋組織においても電位固定法が応用され(二重蔗糖隔絶法)Ca濃度に依存する内向き電流を始め,数種のイオン電流の存在が確認されているが,細胞内の環境を制御できないことや多細胞標本によるため大きな直列抵抗が生じ容量電流が初期のイオン電流に重複したり,leak電流が大きいためCa電流などの速い時間経過の電流を正確に測定することが難しかった。さらには細胞間隙へのイオン蓄積や消退も考慮する必要があることなどからCaチャンネルの詳しい性質を調べることができなかった1)。
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