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文献詳細

雑誌文献

生体の科学38巻6号

1987年12月発行

文献概要

特集 -チャンネルの最近の動向

心筋のCaチャンネル

著者: 大地陸男1

所属機関: 1順天堂大学医学部第2生理学教室

ページ範囲:P.552 - P.556

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 心臓でCa電流は,1)活動電位プラト相の形成,2)興奮収縮連関,3)ペースメーカー電位の発生,4)房室伝導などで重要な役割を演ずる。Ca電流は電位依存性に開閉するCaチャンネルを流れる。この開閉はアドレナリンやアセチルコリンのような生理活性物質で調節されたり,Caチャンネル阻害剤のような薬物によって修飾される,2種類のCaチャンネルが存在する1,2)。L型Caチャンネルはあらゆる心筋に多数存在する。最近,Caチャンネルのイオン透過機構,ゲート機構,修飾については,Reuterら3),Trautweinら4,5),Tsien ら6,7)などのグループによりパッチクランプ法で単一Caチャンネルレベルで詳細に解析された。多くの知見は一般的に他の細胞のCaチャンネルにも通用しうるものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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