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文献詳細

雑誌文献

生体の科学38巻6号

1987年12月発行

文献概要

特集 -チャンネルの最近の動向

Caチャンネルの発生と分化

著者: 平野丈夫12

所属機関: 1東京大学医学部脳研究施設 2現在:UCLA Medical School;Department of Physiology

ページ範囲:P.562 - P.567

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 Caチャンネルは動物界に広く存在し,ゾウリムシなどの単細胞の原生動物でもその存在が知られており1,2),その起源は他のチャンネルに比べ古いようである。またCaチャンネルは神経細胞,骨格筋細胞はもとより,心筋,平滑筋,分泌細胞,感覚受容細胞,グリア細胞,上皮細胞,卵細胞など多くの細胞種に存在することも知られており1,2),筋収縮,分泌,感覚受容,繊毛運動の制御など多種の細胞機能と関連している。さらにCaチャンネルについてはいくつかのサブタイプが知られており1,2),活動電位をひき起こすチャンネルとしてはNaチャンネルに比べ,その存在の普遍性に加え,性質の多様性が一般的に指摘されている.本稿ではこのようなCaチャンネルが個体発生および細胞分化の過程で最的・質的にどのように変化するかを,筆者らが原索動物のホヤの胚で得た知見を中心に,他のイオンチャンネルや形質の変化と比較しながら論ずる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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