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文献詳細

雑誌文献

生体の科学38巻6号

1987年12月発行

文献概要

特集 -チャンネルの最近の動向

Ca2+-チャンネル蛋白質の精製

著者: 中山夏樹1

所属機関: 1大塚製薬徳島研究所新薬研究2部

ページ範囲:P.583 - P.587

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 Ca2+-チャンネルは各種細胞の興奮—収縮連関や刺激—分泌連関などに重要な役割を果していると考えられており1,2),それを精製し構造・機能,生理的意義を解明することは,医学,生物学に大きなインパクトを与えると思われる。狭心症や高血圧に使われるCa2+-拮抗薬はこのCa2+-チャンネルに結合すると考えられており,これを利用してCa2+-チャンネル蛋白質を精製する試みがこの数年急速に進展した。しかし,今までに報告されているCa2+-チャンネルのサブユニット組成や分子量は,同一研究室の報告ですら一定していない状況である。筆者は1984〜1986年シンシナチ大学のA. Schwartz研究室でCa2+チャンネルの単離にたずさわる機会を得たので最近のこの分野の知見を概説したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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