icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学39巻1号

1988年02月発行

文献概要

特集 遺伝子疾患解析の発展

Lesch-Nyhan症候群

著者: 小笠原信明1

所属機関: 1愛知県心身障害者コロニー,発達障害研究所遺伝学部

ページ範囲:P.38 - P.41

文献購入ページに移動
 DNAやRNAを構成しているヌクレオチドには,プリンヌクレオチドとピリミジンヌクレオチドの2種類がある。プリンヌクレオチドは図1のように糖やアミノ酸から新しくつくられるde novoの合成ルートの他に,再利用のルート,すなわちサルベージルートで合成される。サルベージルートの酵素の一つにヒポキサンチン・グアニンホスホリボシールトランスフェラーゼ(HPRT)という酵素がある。この酵素は図に示したように,ヒポキサンチンあるいはグアニンとPRPPとから,IMPあるいはGMPをつくる反応を触媒している。この酵素の遺伝子はいわゆるhouse keeping geneでほとんどすべての組織で発現し,酵素活性が認められるが,脳,とくに基底核で活性がもっとも高い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら