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特集 生体運動の分子機構/研究の発展
染色体移動
著者: 浜口幸久1
所属機関: 1東京工業大学理学部生物学教室
ページ範囲:P.102 - P.105
文献購入ページに移動 I.分裂装置の蛋白質1)
1.チューブリン
チューブリン分子は,α,βのヘテロダイマーで,α,βそれぞれいくつかの遺伝子があって,アイソフォームの存在が示唆される2,3)。一方,翻訳後の修飾によるチューブリンの多型化も知られていて,分裂装置内に多種のチューブリン分子の混在が報告されている4-6)。C-末端からチロシン残基が一つとれてC-末端がグルタミン酸になったα-チューブリンが多い微小管は,形成されたあとかなり時間を経た微小管であると考えられている7)。リジン残基がアセチル化したα-チューブリンをもつ微小管は安定性が高いが,分裂装置にはアセチル化したα-チューブリンとアセチル化していないものが混在する5)。β-チューブリンのアイソフォームも混在する6)。これらアイソフォームのちがいによる微小管の機能のちがいが示唆されている(「微小管の種類」の項参照)。
1.チューブリン
チューブリン分子は,α,βのヘテロダイマーで,α,βそれぞれいくつかの遺伝子があって,アイソフォームの存在が示唆される2,3)。一方,翻訳後の修飾によるチューブリンの多型化も知られていて,分裂装置内に多種のチューブリン分子の混在が報告されている4-6)。C-末端からチロシン残基が一つとれてC-末端がグルタミン酸になったα-チューブリンが多い微小管は,形成されたあとかなり時間を経た微小管であると考えられている7)。リジン残基がアセチル化したα-チューブリンをもつ微小管は安定性が高いが,分裂装置にはアセチル化したα-チューブリンとアセチル化していないものが混在する5)。β-チューブリンのアイソフォームも混在する6)。これらアイソフォームのちがいによる微小管の機能のちがいが示唆されている(「微小管の種類」の項参照)。
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