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文献詳細

雑誌文献

生体の科学39巻2号

1988年04月発行

文献概要

特集 生体運動の分子機構/研究の発展

平滑筋収縮

著者: 尾西裕文1

所属機関: 1国立循環器病センター研究所循環器形態部

ページ範囲:P.123 - P.126

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 平滑筋の収縮はカルシウムによる調節を受けているが,その機構は骨格筋で知られているものとは違っていた。平滑筋では,カルシウムはミナシン軽鎖成分のリン酸化を調節していた。リン酸化の程度に応じて平滑筋は収縮したり,弛緩したりした。平滑筋ミオシンの構造変化は,骨格筋ミオシンのそれと比べるとはるかに複雑であった。それは,平滑筋ミオシンがエネルギー変換に加えて,リン酸化による調節という余分な機能を持つためであろう。本総説では,平滑筋ミオシンの構造変化とリン酸化による筋収縮の調節の関係について考えてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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