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特集 肺の微細構造と機能
肺の生後発育と微細構造
著者: 北村均1 蟹沢成好1
所属機関: 1横浜市立大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.162 - P.166
文献購入ページに移動 哺乳動物の肺は,胎生期にその原基が前腸から発芽し,著しい細胞増殖と分岐を繰り返すとともに劇的な形態変化を経て,生下時にはすでに気道およびガス交換装置の基本的な構築が形成されていることは周知のとおりである1,2)。しかし,生下時に肺がどの程度成熟しているかは動物種によって異なり,多くの動物で未だ不明の点も多い。
Koelliker(1881)3)は哺乳動物の肺は生下時にはすでに成熟していると述べ,この考えは今世紀の半ば近くまで支持されてきた。一方,Broman(1923)4)やHeiss(1923)5)らは哺乳動物の肺は生後にも発育することを報告し,以来多くの研究者による種々の動物での研究の結果,今日,哺乳動物では生後にも新しい肺胞が形成されることは研究者の一致した意見となっている1)。
Koelliker(1881)3)は哺乳動物の肺は生下時にはすでに成熟していると述べ,この考えは今世紀の半ば近くまで支持されてきた。一方,Broman(1923)4)やHeiss(1923)5)らは哺乳動物の肺は生後にも発育することを報告し,以来多くの研究者による種々の動物での研究の結果,今日,哺乳動物では生後にも新しい肺胞が形成されることは研究者の一致した意見となっている1)。
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