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文献詳細

雑誌文献

生体の科学39巻4号

1988年08月発行

文献概要

特集 細胞外マトリックス

エラスチンの病態

著者: 勝田省吾1

所属機関: 1金沢大学医学部第一病理学教室

ページ範囲:P.291 - P.293

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 弾性線維本来の構成成分であるエラスチンはコラーゲンとともに結合組織の主要構成蛋白質の一つであって,生体各組織,器官に広く分布している。エラスチン蛋白はゴム様弾性を有するのが特性であり,生理的な弾性維持の直接の担い手として機能している。とくに血管の収縮,拡張や呼吸に伴う肺胞の伸縮などわれわれの健康にとって身近な問題と密接に関連しており,エラスチンの異常は組織の弾性の低下,脆弱化を招き,種々の病的状態を引き起こすことが知られている。本稿ではまずエラスチンの合成と分解を概説し,ついでエラスチンの異常をきたす疾患について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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