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ヨーロッパ松果体コロキアム印象記
著者: 森田之大1
所属機関: 1浜松医科大学生理学第一講座
ページ範囲:P.332 - P.334
文献購入ページに移動 学会やシンポジウムのエムブレムを見ると,その会が開かれた時点での考え方や問題点がうかがえて興味深い。とくに主催者の顔ぶれに凝り性の人やセンスのあるメンバーが揃っていたりすると,しばらく眺めて,当時の雰囲気をあれこれ思い出す楽しいよすがともなる。松果体についてのシンポジウムやコロキアムは日本でこそ少ないが,国外では随分多く開かれ,とくにヨーロッパでは,この数年爆発的と形容する人もいるほどで,企画や内容が重複しないよう呼びかける文章も目に入る位になった。何故なのだろうか。松果体研究がますます広い分野に関係するようになり,基礎から臨床にわたる多くの人が関心を持ち,データを出し始めたからだと思われる。
ヨーロッパに松果体研究グループ(European PinealStudy Group,EPSG)が結成され,初代会長にアムステルダム大学脳研究所のProf. J. Ariëns Kappersが選ばれて,第1回コロキアム(1.Colloquium of EPSG)がアムステルダムで開かれたのは丁度10年前,1978年である。当初,"ヨーロッパ"が強調されたようで,われわれやアメリカ人には固く戸が閉ざされていた。
ヨーロッパに松果体研究グループ(European PinealStudy Group,EPSG)が結成され,初代会長にアムステルダム大学脳研究所のProf. J. Ariëns Kappersが選ばれて,第1回コロキアム(1.Colloquium of EPSG)がアムステルダムで開かれたのは丁度10年前,1978年である。当初,"ヨーロッパ"が強調されたようで,われわれやアメリカ人には固く戸が閉ざされていた。
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