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文献詳細

雑誌文献

生体の科学39巻5号

1988年10月発行

文献概要

特集 細胞測定法マニュアル 細胞内pH測定法

pH微小電極法

著者: 飯尾隆義1

所属機関: 1名古屋大学理学部物理学教室

ページ範囲:P.394 - P.395

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 pHの定義は操作的定義である。電池
 比較電極|濃KCl溶液  溶液|H2|Pt
の起電力をpHが異なる溶液1と2について測定する。それらをE1とE2とすると,それぞれのpHの間にはpH2=pH1+(E1-E2)F/RT ln10の関係式が成立するものとしてpHを定義している。ここでFはファラデー定数(9.648×104 C mol−1),Rは気体定数(8.314J mol−1K−1),Tは絶対温度である。
 このpHの定義に従えば,pHの値を知るにはpHの値の基準となるpH標準液が必要である。一般の実験室では,水素電極とほぼ同様の水素イオン選択性をもつガラス電極を用いて,異なるpH標準液における比較電極とガラス電極間の起電力の値をそれぞれpH目盛上の値に変換した場合に,それらがpH標準液のpHの値と等しくなるように校正されたpH計によって通常の溶液のpHの測定を行っている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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