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文献概要
特集 細胞測定法マニュアル 核酸・蛋白質定量法 DNA定量
DAPI螢光測定法
著者: 浜田新七1 藤田哲也1
所属機関: 1京都府立医科大学第2病理学教室
ページ範囲:P.400 - P.402
文献購入ページに移動 4',6-diamidino-2-phenylindole(DAPI)(図1)は1971年Dannらにより殺トリパノソーマ剤として合成された。その後,DAPIは2本鎖DNAのminor grooveに入り込んでDNAのAT部分と結合し,このDNA-DAPI結合物が紫外線励起により強烈な青色螢光を発することがわかった。
DAPIは,その高感度特性を生かして種々の微生物の超微量DNAの検出と観察に応用されてきたが,定量的染色法1,2)と螢光減衰防止法2-4)が開発されるに至って脊椎動物の細胞核DNA定量のみならず,原生動物の核DNAやミトコンドリアDNAあるいは葉緑体DNAなどの超微量DNAの定量5)にも応用されるようになった。
DAPIは,その高感度特性を生かして種々の微生物の超微量DNAの検出と観察に応用されてきたが,定量的染色法1,2)と螢光減衰防止法2-4)が開発されるに至って脊椎動物の細胞核DNA定量のみならず,原生動物の核DNAやミトコンドリアDNAあるいは葉緑体DNAなどの超微量DNAの定量5)にも応用されるようになった。
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