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文献詳細

雑誌文献

生体の科学39巻5号

1988年10月発行

文献概要

特集 細胞測定法マニュアル 核酸・蛋白質定量法

定量的免疫電子顕微鏡法

著者: 山本章嗣1 田代裕1

所属機関: 1関西医科大学生理学教室

ページ範囲:P.417 - P.418

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 タンパク質などの抗原を電顕レベルで定量的に検出しようとするのが定量的免疫電子顕微鏡法である。定量的解析には,フェリチンや金コロイドなど計数可能な均一粒子を標識に用いる。抗原に対して特異性の高い抗体を用いることがとくに重要である。そのため,アフィニティ精製した特異抗体を用いることが望ましい。抗体の特異性は免疫ブロット法などにより確かめておく必要がある。また,抗体量が抗原に対して飽和した領域で反応を行い,検出すべき抗原分子をすべて標識することも定量的解析には重要である。本稿では,フェリチンを用いた包埋前定量的免疫電子顕微鏡法と金コロイドを用いたLowicryl K 4 M超薄切片上でのプロテインA・金コロイド法について紹介する。一般的な問題については箸者らの総説を参照して頂けると幸いである(電子顕微鏡,21:207-214,1987)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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