文献詳細
特集 細胞測定法マニュアル
細胞運動測定法
文献概要
真核生物の鞭毛運動の研究には,ウニの精子やクラミドモナスがもっともよく用いられている。これらの鞭毛の運動はほぼ一平面内で起こるため,波形の記録と解析を高い精度で行うことができる。鞭毛波形の解析に当って,基礎的で重要な運動のパラメタがいくつかある。中でも,鞭毛打頻度・屈曲角度・屈曲の曲率の解析は,鞭毛運動の原動力である鞭毛軸糸内部での微小管すべり運動がどのような制御を受けて屈曲波の形成と伝播に変換されるのかを解明する上で重要な意味を持つ。ここでは,主にこれらのパラメタについて解析方法を述べる。
掲載誌情報