icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学39巻5号

1988年10月発行

文献概要

特集 細胞測定法マニュアル 細胞運動測定法

鞭毛運動の記録と解析

著者: 真行寺千佳子1 高橋景一1

所属機関: 1東京大学理学部動物学教室

ページ範囲:P.491 - P.492

文献購入ページに移動
 真核生物の鞭毛運動の研究には,ウニの精子やクラミドモナスがもっともよく用いられている。これらの鞭毛の運動はほぼ一平面内で起こるため,波形の記録と解析を高い精度で行うことができる。鞭毛波形の解析に当って,基礎的で重要な運動のパラメタがいくつかある。中でも,鞭毛打頻度・屈曲角度・屈曲の曲率の解析は,鞭毛運動の原動力である鞭毛軸糸内部での微小管すべり運動がどのような制御を受けて屈曲波の形成と伝播に変換されるのかを解明する上で重要な意味を持つ。ここでは,主にこれらのパラメタについて解析方法を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?