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特集 細胞測定法マニュアル 細胞運動測定法
貪食能定量
著者: 富田光子1
所属機関: 1埼玉医科大学生化学教室
ページ範囲:P.527 - P.528
文献購入ページに移動 貪食(phagocytosis)の機能をもつ細胞はアメーバのような原生動物(protozoa)と後生動物(metazoa)内のマクロファージ(mononuclear phagocyte)とミクロファージ(polynuclear phagocyte)である。これらの細胞の貪食能を調べた文献は多いが,定量方法として満足のゆくものとなると決して多くはない1-3)。本項では臨床的にも最近脚光を浴び,初心者にとって取り扱いの難しいマクロファージを例にとって述べることにする。被験粒子には,赤血球,ラテックス,オイルレッド,スターチ,バクテリア,酵母などがよく用いられるが,これらに10〜20%ほどの適当な血清をまぶして用いれば,オプソニン効果が得られる。
なお,in vitroで貪食能を測定する方法としては,1.被験粒子を細胞内へ最大限取り込ませ,細胞の外側の粒子の減少を測定する方法1)と,2.貪食が細胞の外側のメディウム中の粒子の濃度または体積に比例する事を利用して,最大速度(Vmax)の得られる条件下で定時間あたりの細胞内への取り込み量を測定する方法2,3)とがある。
なお,in vitroで貪食能を測定する方法としては,1.被験粒子を細胞内へ最大限取り込ませ,細胞の外側の粒子の減少を測定する方法1)と,2.貪食が細胞の外側のメディウム中の粒子の濃度または体積に比例する事を利用して,最大速度(Vmax)の得られる条件下で定時間あたりの細胞内への取り込み量を測定する方法2,3)とがある。
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