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文献詳細

雑誌文献

生体の科学39巻6号

1988年12月発行

文献概要

解説

腸管神経ペプチドと腸管運動

著者: 高木都1 中山沃1

所属機関: 1岡山大学医学部第二生理学教室

ページ範囲:P.608 - P.617

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 神経活性ペプチドの研究は1970年代の10年間に飛躍的に発展した。その結果,神経活性ペプチドのうちで脳と消化管に共通して存在する脳・腸ペプチドが次々と発見された。消化管に存在する神経活性物質は主に胃・腸・膵の内分泌細胞に含まれるものと,主に神経細胞(線維)に含まれるもの,そして両者に含まれるものがある。1980年頃までの免疫組織化学による脳・腸ペプチド研究の進歩については,本誌(32巻5号,1981)に岩永らの報告1)があるが,筆者らも数年来腸管運動を調節する腸管神経(enteric nerves)***に含まれている神経活性ペプチドについて,その生理作用を検討してきた。そこで,筆者らの研究も含めてそれ以降の腸管神経ペプチドに関する研究について概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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