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文献詳細

雑誌文献

生体の科学4巻1号

1952年08月発行

文献概要

論述

體液循環の基礎的研究

著者: 西丸和義1

所属機関: 1廣島縣立醫科大學 生理學教室

ページ範囲:P.9 - P.13

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 體液循環に關する概念はHippocrates(B. C. 460-370)が漠然と血液(心臓),粘液(脳),黄胆汁(肝),及び黒胆汁(脾)の四液であると考えた。次いでErasistratus(B. C. 300-250)は屍體解剖により,Galenus(A. D. 130-210)は屍體解剖により,體液は血液とPneumaであつて,血管系,神經系を流れるとした。然しHarvey(1578-1657)は生體實驗により,體液は血液であつて,此れは心臓から心臓へと,心臓の運動を唯一無二の原動力として,循環すると考えた。19世紀後半になつてClaude Bernad(1813-1878)は物理化學的な方法で,此れ迄のdataをまとめて,體液とは血液とリンパ液であつて,其物理化學的性状を恒常に保ちつゝ心臓から心臓へと循環すると云う概念を得た。それから現在に至る迄の多くの先進はHarveyの殘した,心臓は如何にして收縮するか,血管,淋巴管は只の導管であるか,等に對する解答としてのdataを提供した。自分等も此の問題に興味を覺えて,1921年以來追及したものが次の樣な抄録である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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