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神經纎維の靜止電位と閾値に對する葡萄糖の作用
著者: 秋山欣勇1 篠原健一1
所属機関: 1東京齒科大學生理學教室
ページ範囲:P.41 - P.42
文献購入ページに移動 古くから葡萄糖又は蔗糖はリンガー氏液中のイオンの代用として用いられている。又最近はリンガー氏液中のNaClの濃度を加減するのに鹽化ヒヨリンと共に屡々用いられる1)。然しNaClの代りに用いて全く何等の作用がないかどうかは疑問であつて,Lorent de Nó2)は葡萄糖又は蔗糖によつて膜電位が著明に變化することを報告している。即ち彼によると作用部が正常部に對し數10mVも正の方向に増大するという。以下に報告するのは,分離單一神経纖維に對する葡萄糖の濃度效果をしらべたもので,同時に閾値をも測定した。然し茲にはその實驗結果のみを簡單に報告するに止め,その作用機序についてけ深く觸れない。
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