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豚精子のエネルギー代謝と運動との關係—第三報 豚精子のP32攝取
著者: 高橋泰常1 關根隆光2 野末源一1 中尾眞1 古川美採1 吉川春壽1
所属機関: 1東京大學醫學部生化學教室 2順天堂大學醫學部生化學教室
ページ範囲:P.87 - P.88
文献購入ページに移動實驗方法 精子浮遊液:第1,2報1),2)に同じく,0.02M萄葡糖を加えたKrebsのCafree Ringer Bicarbonate(0.0012M KH2PO4を含む)(KRB)を浮遊液とし,浮遊精子濃度は第2報解糖作用觀察の結果より,5×108個/cc附近を適當と考え,それを用いた。P32攝取量の測定:精子浮遊液にKH2PO4の形でP32を加え,諸條件下に37℃にincubateし,時間を迫つてその0.5ccをピペツトで取り,速かに氷冷下濾過,精子細胞を分離する方法を用い,同時に運動活力を觀察した。濾過分離法として第一圖に示すような裝置を考案し所要時間1分以内という短時間の分離洗滌を可能ならしめた。濾紙は東洋濾紙No.7(無灰)註1)を用い,KRBから燐酸鹽のみを除いた液0.5ccで2回洗滌註2),濾紙上に殘つた精子細胞を濾紙ごと取りはずし,計測皿に糊で張り附け,乾燥後,Geiger-müller計測器(科研製)を用いて,そのRadio-activityを測定した。
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